※2021年12月更新
株主・投資家の皆様に向けた弊社の取り組みや活動内容を記載しています。過去のアニュアルレポート、株主通信もこちらに掲載しています。
2022年3月期は、2つのミッションである「ライヴ市場の回復に依存しない収益構造の確立」と「グローバル市場・新たなテクノロジー市場への着手」を遂行し、中間期では3期ぶりとなる営業利益の黒字化を達成しました。
具体的には、新型コロナウイルス感染症の影響が減少したことで音楽事業を中心に事業活動が再開され、音楽パッケージやライヴを中心に伸長したことにより、売上高は463億4百万円(前年同期比35.1%増加)、営業利益は26億34百万円(前年同期は営業損失22億29百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億12百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失32億89百万円)と増収増益となりました。
2022年3月期の通期見通しについては、当中間期までの業績が好調に推移したことにより、営業利益は30億円(期初予想10億円)、親会社株主に帰属する当期純利益18億円(期初予想0円)と上方修正しました。
株主還元については、連結配当性向35%以上、年間配当金の最低水準50円という配当方針を掲げており、当中間期の配当金を1株当たり25円とし、期末の配当金も25円(年間配当金1株当たり50円)とする予定です。
当社グループは、「Entertainment×Tech×Global」をキーワードに「強いIPの創造」の実現を目指しています。特にグローバル領域では、エンタテインメント市場のボーダレス化が加速しており、グローバルIPにとって魅力的な新しい市場が広がっています。
この市場にチャレンジすべく、当社グループは、グローバル市場を目指す次世代アーティストの開発プロジェクトに取り組んでいます。「INTO1」のメンバーを輩出したボーイズグループ・プロジェクト「WARPs」は、アジアでの活躍を目指して注力してきたプロジェクトであり、新たなボーイズグループの創出に向け、オーディションの開催を予定しています。
また、今後デビューを控えているガールズグループ・プロジェクトでは、グローバルアーティストの開発において先行するK-POPの育成ノウハウをはじめ、世界基準のクリエイティヴも採用し、ワールドデビューに向け以前から体制を構築し取り組んでいます。今後も引き続き、グローバル市場にチャレンジし、近い将来世界で活躍できる次世代アーティストを創出したいと考えています。
また、2018年に設立したAvex USAでは、グローバル基準のクリエイティヴの強化に取り組んできました。クリエイティヴ・ハブであるスタジオ「Avex House」を軸に、次世代を担う新進気鋭のクリエイターをはじめ、伝説的クリエイター等、世界的なトッププロデューサーと専属出版契約を締結し、楽曲制作を行っています。最新のトピックスとしては、音楽出版専属作家達が、ジャスティン・ビーバー等のワールドクラスのアーティストへの提供楽曲を通して、2022年「第64回グラミー賞」に合計で10部門ノミネートされるという確かな成果も出ています。今後も、グローバル基準の楽曲をアーティストに安定供給する取組みを継続し、ヒット創出の確率を高めていきたいと考えています。
今後も当社グループは、国内市場で着実な成果を出すとともに、グローバル市場に連続性を持ってチャレンジすることで、「強いIPの創造」を実現し、中長期的な成長を目指してまいります。
Snow Manの1stアルバム「Snow Mania S1」がオリコン週間アルバムランキング初登場1位(初週売上:84.1万枚)を獲得し、令和最高となる1stアルバムの初週売上枚数を記録しました。
なお、V6のラストアルバム「Very6 BEST」等の期待作品もリリースしています。
Da-iCE「CITRUS」の1億回再生突破をはじめ、平井 大、Awesome City Clubの好調、BE:FIRSTのヒットを受けて、音楽配信が堅調に推移しています。また、インディーズで実績を持ち、新たにレーベルに加わった話題の新人アーティストである、あたらよ、Chilli Beans.にも活躍が期待されます。
今後もアーティスト発掘と楽曲提供を強化し、サブスクリプションチャートにおけるシェア向上を図っていきます。
2022年3月期中間期において、大型のコンサートやイベントの開催については、新型コロナウイルス感染症の影響で、引き続き制限を受ける状況でしたが、比較的小規模なライヴを積極的に開催することや、各公演の利益体質を見直すことで、ライヴ単体での黒字化を達成しました。
今後も新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、 許容される範囲の中で、コンサートやイベントをお届けするとともに、海外アーティストの国内公演の再開等も視野に入れて、ライヴ市場全体の回復につなげていきたいと考えています。
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