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中期経営計画「avex vision 2027」

このたび当社は、企業の活動目的と社会的な存在意義の明確化を目的とした新たな企業理念「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。」を定義し、この企業理念に基づく新たな中期経営計画「avex vision 2027」を策定しました。
※企業理念の詳細は「企業理念/タグライン」をご参照ください。

「avex vision 2027」の全体戦略

中期経営計画「avex vision 2027」では、企業理念に基づく重点戦略として「多様な地域・多様な分野で“愛される”IPの発掘・育成を目指す」を掲げ、「マネジメント」「レーベル」「ライヴ」「アニメ・映像」を注力領域と位置付けるとともに、4つの主要施策を推進します。

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【主要施策1】
グローバルを見据えた連続性のあるオリジナルIP開発

グローバルを視野に入れ、連続性のあるIPを開発するため、新たな発掘・育成機関である「avex Youth」を立ち上げます。
avex Youthでは、これまで毎年1万人以上の原石にアプローチしてきた当社の全国ネットワークを活用し、カルチャー毎にプロジェクトを組成するとともに、それぞれの出口戦略や方向性を踏まえたオーディションを行うことで、発掘の質を高め、開発速度を向上させます。さらに、育成段階においてはIP毎の連続性を意識することで、より長く”愛される”IPの開発を目指していきます。

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【主要施策2】
市場環境に沿った多様なIP開発・発掘とヒットの創出

市場の変化に合わせ、活躍が期待されるアーティストを多様な視点から発掘し、最適な育成の場を提供することに取り組んでいきます。

音楽配信市場に沿った育成の強化

音楽配信市場の成長に合わせたアーティストの開発を強化していきます。この数年間で取り組んだ音楽業界最大級の当社YouTubeチャンネルの総登録者は、当初目標を大きく超えた2,700万人まで成長しており、これらの運用で得られた知見や実績などをもとに、更なるアーティストの発掘や育成に取り組んでいきます。

自然発生的なアーティスト群からの発掘

デジタル化の発達は、これまでにない「自然発生的な才能の出現」を生み出しつつあります。この分野の才能にアプローチするプラットフォームとして、当社グループが運営するマルチマネタイズサービス「BIG UP!」やクリエイターエージェンシー「muchoo」は、業界随一の登録組数となっており、これらのサービスとの連携による発掘や育成を強化することで、時代に寄り添うヒットIPの獲得を目指していきます。

外部パートナーとの連携強化

社外のプロダクションやメディアなど、様々なパートナーとの共同開発により、多様なニーズに応じるIP開発を行っていきます。


【主要施策3】
IP価値を持ったフェス・イベントの開発

アーティスト軸のライヴとは異なる「フェスとしてのライヴ」市場にも注目しています。当社グループが蓄積してきたライヴソリューションの知見や技術をベースに、それ自体がIPと呼べる、コンテンツ性を備えたイベントの創出を目指していきます。

取り組むフェス・イベント群

  • a-nation

    2002年より続く国内最大級フェス
  • RAGE

    国内最大級eスポーツイベント
  • STAR ISLAND

    アジア各国で展開する、未来型花火エンタテインメント
  • AEGX

    米国AEGとの共同で展開する、
    国際的なライヴ・ エンタテインメントビジネス

【主要施策4】
長く愛されるアニメ・映像作品のためのIP開発・IP獲得

アニメ・映像の領域でのヒットは、必然的に国内外を問わず愛され、長期的な収益が期待できるものです。自社オリジナルIPの創出と、他社の強力なIPの獲得の両面を達成するべく、「360度での展開力」と「内部外部を巻き込んだ制作力」の2つの強化を軸に取り組んでいきます。

360度での展開力

既に当社が強みを持つ360度の展開力をフックに、IPを育てる・IPに選ばれる営業力を強化していきます。

  • ©赤塚不二夫/えいがのおそ松さん
    製作委員会2019
    アニメ映画
    「えいがのおそ松さん」
  • ©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
    アニメ「おそ松さん」
  • ©赤塚不二夫/「おそ松さん」
    on STAGE製作委員会2019
    舞台「おそ松さん on STAGE
    ~SIX MEN’S SHOW TIME~」
  • ©映画「おそ松さん」製作委員会2022
    映画「おそ松さん」
  • 映画「おそ松さん」主題歌
    「ブラザービート」

内部外部を巻き込んだ制作力

自社スタジオである「FLAGSHIP LINE」の制作力の強化に取り組むとともに、他社スタジオとの協力体制による制作数の拡大を図っていきます。さらに、映像配信プラットフォーム会社との連携を通じた作品の提供など、外部とのネットワークの構築を通した制作力の強化にも取り組み、IPの開発・獲得につなげていきます。


【その他の施策】

人材・その他リソース面の強化・最適化

これら4つの主要施策を推進するための根本的な人員増強に加え、年齢層の若返りを通して、より時代に適合した組織体制を構築します。具体的には、アーティストの発掘・育成や楽曲提供など全般をプロデュースする「A&R」、アニメ・映像作品やイベント・ライヴの開発をプロデュースする「PD」の質・量を高めていくことで、より多様なアーティストから選ばれるエンタテインメントカンパニーを目指していきます。

また、これまで培ってきたマネタイズ機能については、自社で取り組むもの、他社と協力した上で高める必要があるものなどを考慮し、リソース配分の最適化に取り組むとともに、適正化したリソースはIP開発への投資へ振り分けていきます。

長期的な視点での投資を継続

4つの主要施策以外にも、長期的な視点で見てIPの活用に資する領域については投資を継続し、どのような将来でもIPに選ばれる存在を目指していきます。

海外のクリエイティヴ獲得とビジネス拡大
エイベックスハウスの様子

ウェストハリウッドにエイベックスハウスを設立。海外クリエイティヴネットワークを構築。USトップレベルの作曲家・プロデューサーとの出版契約も進む。

出資を通した先端テクノロジー領域へのネットワーク構築

WaveXR
2019年2月出資
バーチャルコンサートの開発・制作・配信
Justin Bieber, The Weeknd等とのコラボ実績

Endel
2018年8月出資
AIによるパーソナライズサウンド音声アプリの開発・販売
Grimes, James Blake等とのコラボ実績

Spirit Bomb
2020年6月出資
The Weeknd, Billie Eilish等のツアービジュアルクリエイター達が立ち上げたバーチャルアーティストプロダクション

先端テクノロジー領域でのマネタイズの取り組み

世界最大級のブロックチェーンゲームプラットフォーム 「The Sandbox」内でNFTアイテムを販売。NFTアイテムは発売後1時間で完売。

数値目標

これらの施策を通じて、本中期経営計画の最終年度である2027年3月期においては、当社の過去最高益となる営業利益150億円、ROE15%の達成を目指します。

23年3月期
1年目
25年3月期
3年目
27年3月期
5年目
営業利益 10億円 60億円 150億円
ROE 1% 7% 15%
売上高
※参考数字
1,000億円 超 1,500億円 2,000億円

中期経営計画達成時のキャピタル・アロケーション

手元現預金と営業キャッシュ・フローは、IP創出に向けた戦略投資と株主還元に充当し、余剰資金は事業環境を考慮しつつ、追加的な株主還元や財務体質強化等、柔軟に決定していきます。

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中期経営計画「avex vision 2027」の詳細は以下の資料及び動画にてご確認ください。

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