9月14日(木)、国立成育医療研究センター内の都立光明学園そよ風分教室の生徒を対象に、「avex class」をオンラインで初開催。TRFのDJ KOOが講師として登壇し、同校の生徒13人にキャリア教育の授業をしました。
今回は、NPO法人日本小児がん研究グループが毎年9月に主催している、世界小児がん啓発キャンペーン「グローバルゴールドセプテンバーキャンペーン」の2023年度の啓発テーマ"復学支援"に共感し特別授業を開催。そよ風分教室には、小児がん治療中の生徒も在籍しており「長期入院している生徒に、病に負けず将来をイメージする重要性を伝えたい」という想いが重なり実現しました。
講師を務めたDJ KOOは、参加した生徒に、幼少期やDJを目指したきっかけ、仕事のやりがいなど、自身のキャリアについて伝えました。また、自身も2017年にテレビ番組の企画で受診した人間ドックで「脳動脈瘤」が見つかり、その後入院と手術を行いました。その経験をもとに、闘病中に家族の励ましに支えられたこと、希望をなくさないために工夫していたことなどを語り、「辛い人の励ましになることが僕の使命だと思っているので、僕を見てみんなに元気になってもらいたい」と伝えました。
質疑応答では「じぶんのことをかっこいいと思うか?」「ダンスは好きですか?」「体操選手になりたいのですが、どうすればよいか?」など様々な質問が寄せられ、一つ一つ真摯に、時にはユーモアを交えて返答。
「生きていれば嬉しいことも大変なこともある。辛いときこそ無理をしないで、マイペースに気持ちを穏やかに過ごしていこう!」とエールを送り、特別授業を締めくくりました。
授業後、参加した生徒からは「自分の選んだ仕事をできて楽しいから、大変なことはないという話が印象に残った(13才)」「治療中はつらいことが多くて元の生活に戻れないんじゃないかと思ったけど、DJ KOOさんのおかげで夢へ前向きになれました!Yeah!!(15才)」と、感想が寄せられました。
また、担当の先生からは「授業中の子どもたちは、DJ KOOさんが、自分の質問に丁寧に答えてくれたことに喜んでいました。」「それぞれの学校へ通っていた毎日が、ある日おもいがけない入院で変わってしまう。普通の生活(日常生活)ができなくなってしまった子どもたちにとって、そよ風分教室だけでなく病院にある院内学級は、治療を離れて少しだけ日常生活に戻れるそんな場所でもあります。DJ KOOさんへの質問には、今の子ども達の不安がそのままでていたように思います。医療関係者でも教員でもない、テレビで知っている有名な方が、自分たちの不安を受け止め、親身に受けて答えてくれたことは、病気に向き合う子どもたちに力強いエールになってくれたと思います。このような機会をありがとうございました。」と温かいメッセージを頂きました。
【開催概要】
・日時:2023年9月14日(木) 14:00~15:00
・会場:東京都立光明学園そよ風分教室
(〒157-8535 東京都世田谷区大蔵2-10-1 独立行政法人国立成育医療研究センター 運営棟5階)
・登壇者:DJ KOO(TRF)
・参加人数:13名