今年で5回目を迎える、小児がん治療支援チャリティーライヴ「LIVE EMPOWER CHILDREN 2024 supported by 第一生命」(以降LEC)が、2024年2月15日(木)に開催されます。毎年2月15日は国際小児がんデーです。この日は、世界中の小児がん患者の方々、小児がんサバイバー、そしてそのご家族のために、小児がんに対する社会全体の意識を高め、支援を広める啓発を行う日です。
昨年に引き続き、小児がんを克服したコドモダンサーズとTRFさんのダンスコラボが実現します。ETSUさん、CHIHARUさんと子どもたちのリハーサルに、サステナビリティ推進室の学生メンバー2人がお邪魔し、昨年の反響や次世代への活動、今年のLECへの意気込みについて、お話を伺いました。
(写真左から)松本涼、ETSUさん、CHIHARUさん、四宮彩名
▶コドモダンサーズとのパフォーマンスは今年で2回目になります。初挑戦となった昨年の反響はいかがでしたか?
CHIHARUさん:子どもたちが喜んでくれたのが良かったです。闘病していた我が子がステージで踊っているのを観てとても感動したという親御さんのお話を聞くことが出来ました。
ETSUさん:当日の配信を観ていた子どもたちの手術を担当したお医者さんから「嬉しかった」という言葉をいただきました。また、私の友人も配信を通じてパフォーマンスを観てくれていて、「子どもたちがキラキラした笑顔で輝いていてよかった!」と言ってくれました。
CHIHARUさん:リハーサルや本番の裏側では、子どもたちがお互いを支えあっている場面を何度も見ることが出来ました。実は、本番前に不安で泣いてしまった子がいたんです。でも、その子に周りの子たちが温かい声掛けをしてくれて、皆本番を笑顔で迎えることができました。
ETSUさん:闘病生活を経験した子ども同士通じるものがあるみたいで、みんなの気遣いがとても素敵でした。
▶TRFとしてステージで踊るだけでなく、LECコドモダンサーズや、後輩アーティストの振り付けなど、指導者としても活躍されていますが、このような次世代への活動を通じて考えたことや感じたことはありますか?
CHIHARUさん:1992年にデビューした当時はTRFの活動が主で、2000年くらいから安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんなど、他のアーティストの振付や演出をお手伝いするようになりました。a-nationのアクトダンサーオーディションも何年もやりました。今思えばそういった経験は凄く良かったです。
ETSUさん:当時は、教えていることがちゃんと伝わっているか、悩みながらダンス指導を行っていました。今自分たちがダンスを教えた子たちが集まると、教えていたことがちゃんと伝わっていたんだなと感じ、とても嬉しいです。
CHIHARUさん:SAMさんや私たちが育てた生徒たちは、ダンスがとても上手なだけでなく、人となりがちゃんとしているので、今でも色々な現場で活躍することができています。a-nationのアクトダンサーだった子たちも、バックダンサーやアーティストなど、色々なところで現在も活躍しているのがとても嬉しいです。2/18に武道館で開催するTRFのコンサートに出演してくれるダンサーの中には、教え子たちが沢山います。今でもコンサートやるよ!などと声をかけると集まってくれるのが、とても嬉しいし、指導して良かったと思います。
ETSUさん:武道館のリハーサルでも、教え子であるダンサーの皆さんが、何も言わなくても自分たちで動いてくれて、感動しました。動きも速く、仕切りが凄いです。悩みながら沢山教えて良かったと感じます。
CHIHARUさん:指導していく上で、色々考えた部分はありますが、自分の軸は変えずに、時代が変わっても、努力をし続けることの大切さについては伝え続けてきました。そこそこでいいならいいよ、でもそこそこの努力だとそこそこだよ、どうせだったらスペシャルになりたくない?、だったらやろうよ、とはよく言っていました。上手くなれば絶対仕事はくるよと(笑)。
ETSUさん:若いと、何でもやりたい!となってしまうことがありますが、レッスンが大事だよ、基礎を大切に!ということは、常に言っていました。
▶お二人の今後の目標や、今後挑戦したいことを教えてください。
CHIHARUさん:健康第一で身体を気遣いながら、求められるのであれば、今後もダンスをしていきたいです。小さい頃から踊っているので、身体を動かしている方が調子がいいんです。動かしている方が精神状態も安定するし、身体も楽です。ダンスが好きだし、ストレス発散にもなるので、今後もずっとトレーニングをし続けると思います。
ETSUさん:今の年齢で踊っていると思っていなかったので、今後もダンスを継続していくのが目標です。コロナが流行する前まではレッスンによく行っていたのですが、ここ数年は自粛などでなかなか外に出られなかったので、またレッスンを受けに行きたいと思っています。レッスンは、いつもとは違う、他の人の振付を踊るのが楽しいのに加え、独特さも好きです。
ETSUさん・CHIHARUさん:私たちは、コロナ禍でライヴを行えなかった期間も、ずっとレッスンをしていました。"いつかステージに立てる日が来た時、ちょっとでも踊りのキレが悪くなったなと思わせるのは失礼。一日休んだら取り戻すのに三日かかる。だから、毎日踊り続ける。" という意識を持って取り組んでいました。ダンスが好きという気持ちが根底にありつつも、応援してくださるファンの皆さんを大切に、これまで活動を続けてきました。ダンスを通じて、世の中のためになればと思い、「リバイバルダンス」など、高齢者の方の健康促進や認知症予防などの活動にも取り組んでいます。私たちの好きなダンスを通じて、今後も社会に還元していきたいと思っています。
▶最後に今年のコドモダンサーズステージへの意気込みを教えてください。
CHIHARUさん:とにかく皆が無事に本番を迎えられることを祈っています。私たちは子どもたちが楽しく踊れるサポートをするのみです!
ETSUさん:同じ日、同じ時間に皆が元気で揃うって本当にすごいことだと思うんです。そのために私たちも健康に気遣って皆で本番を楽しく迎えられたらと思います!
【学生メンバーのコメント】
ETSUさんとCHIHARUさんが、コドモダンサーズについて「子どもだけど大人」「子ども同士で助け合っていて、優しさを感じる」とおっしゃっていたのが印象に残っています。子どもたちからは「K-POPアイドルが好きでダンスをしてみたかった」「ダンスが出来て嬉しい」と、ダンスが踊れる喜びの声が聞こえてきました。小児がんを患って、エンタテインメントを十分に楽しむことができない子どもたちに、明るいステージを届けるLECは、素晴らしいイベントであると感じました。また、TRFとして自身の向上を惜しまないだけでなく、LECなど次世代への活動・ダンスを通じて社会へ還元する活動にも寄与している、ETSUさんとCHIHARUさんのような強くて優しい女性になりたいと思いました。(四宮)
昨年のLECのお話を伺い、改めてエンタテインメントを通じて子どもたちやその周りの人に自信や喜びを与えられるこのイベントは唯一無二であると感じました。ETSUさんとCHIHARUさんがダンスを楽しみながらレッスンされていて、それを見ながらコドモダンサーズのみんなが夢中になってダンスに励んでいる姿が印象的でした。お二人ともライヴなどでパフォーマンスを披露する機会が長期間ない時でも、トレーニングは怠らないとおっしゃっていました。ストイックに自分自身と向き合うことが出来ているお二人だからこそ、長年エンタテインメントの最前線を走り続け、ファンの方々に沢山の感動を届けることが出来ているのだと思いました。(松本)
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