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2024.03.25

【学生レポート】品質・コスト・環境、あらゆる課題をファンファーストで試行錯誤するグッズ制作

エイベックスのサステナビリティ推進室では、サステナビリティ活動に多様な視点を取り入れる事を目的に、大学生6人が活動に参加しています。

学生メンバーがエイベックスのお仕事やサステナビリティの取り組みとその課題を知るために、様々な事業に携わる社員の皆さんにお話を伺いました。全4回に分けてインタビューの様子をお届けします。

第3弾は、エイベックス・ライヴ・クリエイティブ株式会社 MD事業本部の石川大樹さん、平野雄大さんにお話を伺いました。

MDinterview01.jpg(写真左から)四宮彩名、松本涼、平野雄大さん、石川大樹さん

MD事業本部とは

MD事業本部では、アーティストのライヴ会場やECサイトで販売されるグッズの企画・制作~販売まで行っています。また、グッズを扱う権利を派生させてアーティストのコラボカフェやポップアップストアでのグッズ販売などを展開しています。最近ではライヴグッズのみならず、OEMなど他社から依頼を受けた製品の制作にも力を入れているそうです。

単純ではないライヴグッズ制作の裏側

MD事業本部の根幹であるライヴグッズ。アーティストや、イベントによって方針が千差万別だそうで、それぞれの要望に応えたグッズを作られています。時間をかけて細かい色味についてもアーティスト本人と話し合ってグッズを完成させたり、ライヴ制作陣と協議を重ねて、演出に最適なペンライトを制作したりもします。より良いグッズを作るために試行錯誤を繰り返す想いの強さを感じました。

これまでのサステナブルな取り組み

サステナブルな素材を使った一例として、K-POPアーティスト「TREASURE」のグッズで、バンブーファイバーを用いたタンブラーがあります。また、ロックバンド「I Don't Like Mondays」のメンバーが海洋プラスチックゴミの収集を行い、そのプラスチックから作られたコースターを販売するという活動もありました。
その他では、過去の事例やECサイトで受注を募った際の発注数をもとに製造個数や販売スケジュールを調整する等、過剰在庫によるグッズの廃棄を少なくするための取り組みを行っています。

TREASUREタンブラー.jpgRETTER×I Don't Like Mondays. コースター.jpg

コスト、時間、流行。ファンのことを考えているからこそのハードル

環境に配慮した素材を使うには、その素材を提供している製造背景を探し、選ぶところから始まるためとても時間がかかります。また、サステナブルなグッズを作るには大きなコストがかかり、通常のグッズよりも高値で売ることになってしまうという懸念点があります。充電式ペンライトを検討したことがあったそうですが、費用がかかるだけでなく、重量が大きくなり、使いづらさが生じたそうです。素材や仕様を変えると価格や品質も変わる。そのグッズを手にするファンの皆さんがどう感じるかを第一に考えられている事が印象的でした。

MDinterview02.jpg


【学生メンバーのコメント】

アーティストのグッズをECサイトやライヴ会場で購入する一人の消費者として、グッズ制作に携わる方々にお話を伺うことができたのはとても貴重な機会でした。環境配慮やフェアトレードなどサステナビリティなグッズを考えること自体はできても、それを提供する企業選びに始まり、品質や価格の見極め、そこから製造個数の決定までを考えると一つのグッズ制作にかかる苦労を痛感します。ファンのことを考えた影の努力の結晶が私たちファンに届いている。そう考えるとただの製品としてではない、ライヴグッズへの興味が大きく広がりました。(松本)2ndmember_matsumoto.png


■エイベックスのサステナビリティ活動紹介動画「教えて古坂大先生!」はこちら