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ハイライト

ONOFF

魅力を知ってもらうため、
役の大小・番手に関係なく挑戦

「川栄は最初の頃に役を選ばなかった」みたいに言われることも多いけれど、それはマネージャーとして、とにかく直接川栄に会ってもらい、芝居はもちろん、素の態度、姿勢も含め彼女の魅力を知ってほしいという気持ちの現れだった。

「いっしょに仕事をしてくれればきっと川栄を好きになるはず」と考えて、どんどん仕事を取っていった側面が強い。そこから役の大小や番手は関係なく、お仕事をいただけたらやらせていただくというシンプルな理由で地道に積み重ねていった結果、今の川栄があるのではないかと思う。

川栄が2016年に『デスノート Light up the NEW world』に出演させてもらった時も、結果的にとても魅力的なシーンにしていただいたけれど、最初にプロットを見た時はめちゃくちゃ登場シーンが少ない印象だった。社内では「これ大丈夫…?」という声もあったが、僕は迷わず「やります」と。「やるでしょ!デスノートですよ!」という感じだった。

あれも台本の字面だけ見て役を選んでいる会社だったらやらないケースも多いと思う。ただし、エイベックスらしく、川栄らしく挑戦したことで意味のあるお仕事になったと思う。

エンタテインメント業界にいるので、担当したタレントや俳優の露出が増えるのはシンプルにうれしいし、マネージャーという仕事の醍醐味だと思う。

会社で「Best! Mad+Pure Award」※を僕が受賞させていただいた時のスピーチでも話させていただいたけど、本当に自分じゃないと思っていて。川栄の担当は僕だけど、今の川栄があるのは僕だけの力ではない。賞をもらったことよりも、1,500人はいる会社の中で役員も含めて、川栄が認められたことの方がうれしかった。「Best! Mad+Pure Award」は、川栄とそれを取り巻くプロジェクトが全社的なものになったことへの評価だと捉えている。

主演女優になっても、
“+1”することでオリジナルな存在へ

川栄は今年の秋公開予定の『恋のしずく』という映画で主演を務めさせていただいた。これはスタッフさんが熱を持って声をかけてくださり、諸々対応していただいたので、無事出演を決定することができたのだが、それがたまたま主演だったぐらいの感覚だ。

川栄もこの話が来た時は淡々としていたし、特にこれまでの仕事と比べてどうっていう様子ではなかった。ただ主演をやらせていただいたことで、それ以外の役の大事さをより知る事ができたと言っていた。脇役の人が主演を立ててくれているということに、自分が主演をやることで改めて気づけた――それは彼女にとっても貴重な経験になったと思う。

川栄と僕たちの今後は、これまで通り感謝と低姿勢を忘れず、引き続き真面目に、地道に仕事をしていくだけだ。あとはそれに加えて、例えば他の会社ではやらないような仕事の進め方をあえてやっていくのが面白いのかなと。

僕自身、仕事に関して“+1(プラスワン)”して、新しいことをしたい! ということを常に心掛けていて、「そんなことやらないでしょ!」という仕事も、最初から検討しないで断るのではなく、丁寧に考えて、メリットのある新しいものがそれで生まれるのであれば、変に守らずにやるべきだというスタンスでいる。みんなが「それ新しいね!」って思ってもらえるようなことに常にチャレンジしていきたい。

例えば主演をやらせていただいた後に、次の作品では脇役を淡々とやっている。そんな今までありそうでなかったそういう状況が成立するとすれば、それは川栄っぽくて面白いし、その型にはまらない新しい感じがエイベックスっぽくていいなと思っている。

タレントは常に愛されていてほしいし、常に目にしていれば好きになってくれる可能性も高まると思っているので、露出に関してはこだわりたい。川栄はバイプレーヤーと言われることもあるけど、キャッチーなバイプレーヤーとして、脇役だけど“立っている”感じが川栄のオリジナルなのかなと思う。

エンタテインメントの
すべてを完結するピースを担う俳優

マネジメントに関して、インターン生向けに講座をやらせてもらう機会があったが、おもしろいのは「マネージャーをやりたい人?」って聞くと誰も手を上げないこと。「何のために僕は来たんだろう…(笑)?」と思いつつも、“大変そう”とか、“キツそう”っていうイメージは、マネージャーを取り巻く実情だなと。今の若い子はプライベートの時間を大事にするだろうし、それは自分も始める前はそうだったけれど、それってどこの会社、どこの部署へ入っても大なり小なりそうだと思う。

講座の中で「こんな人はマネージャーに向いていない」みたいな話もさせてもらった。それは、超ミーハー過ぎる人。こういう業界なので芸能人に会えるというのもシンプルなこの業界ならではの面白みのひとつではあるし、一般的な仕事ではないことなので多少のミーハー心は必要だけれど、超ミーハー過ぎる人は客観的に見られなくなる可能性があるので、あまり向いていないかもしれない。

通常は先輩に付いて、業務を勉強する期間があると思うけれど、僕はマネジメントに関してはすぐに一人で現場だったので、それはそれで色んなことにぶつかりながら考え、鍛えられた面がある。仕事を取ってくる秘訣を聞かれることもあるけれど、担当しているタレントが忙しくなってくると自分で動けなくなってくる部分もあるので、仕事を取るために周りのみんなが動いてくれているのが大きい。そういう意味では、周りのみんなも含めたチームの空気作りは非常に強く心掛けている。

エイベックスの良さをふと考えると、“団結”なのかなと。エイベックスブランドのようなものがあって、少なからずここに入っている人はそれが好きなんだと思う。いろんな部署があって、いろんな人がいるけれど、根本にはみんなその気持ちは持っているはず。

エイベックスはやはり音楽のイメージが強いと思うので、個人的には今後、良い俳優、女優をより多く生み出していきたいと思っている。それによって“何でもエイベックス”になったら面白いなと。主演もエイベックス、その制作がエイベックス、主題歌もエイベックス、パッケージもエイベックス……みたいに、それも無理矢理感があるのではなく、みんなが自然と納得できるような形で実現できればおもしろい。

エイベックスはエンタテインメントのすべてを完結できるのが強みだと思うので、そのひとつのピースを担えるような次世代の俳優を輩出したい。

川栄李奈さんに聞く、
マネージャー・佐々木重徳にまつわるQ&A

  • Q.佐々木さんは、どんなマネージャー?

    A.常に現場を盛り上げてくれるマネージャーです!

  • Q.佐々木さんの第一印象は?

    A.明るい方だなと思いました。

  • Q.佐々木さんの現在の印象は、第一印象とは異なる?

    A.変わらないです。

  • Q.佐々木さんとの仕事で一番印象に残っている仕事は?

    A.舞台の稽古に毎日来てくれて熱心だと思いました。

  • Q.佐々木さんがマネージャーになってから、ご自身のお仕事の変化は?

    A.お芝居が好きなのでそういう仕事がたくさんできるようになりました。

  • Q.エイベックスの率直な印象は?

    A.にぎやかな会社。

  • Q.佐々木さんならではのマネージメント力があるとすれば、それは何?

    A.挨拶とご縁を大切にすること。

  • Q.佐々木さんに伝えたいメッセージ

    A.いつもスケジュールの管理や現場の盛り上げ、そして気遣い、ありがとうございます! これからもよろしくお願いします!

エイベックス・マネジメント株式会社
芸能マネジメントグループ
女優ユニット
チーフプロデューサー 佐々木 重徳

※「Best! Mad+Pure Award」とは、全社員アンケートによる社内表彰制度である「Mad+Pure Award」の最優秀賞のこと。

こんな内容

関連リンク

川栄李奈オフィシャルブログ
川栄李奈 Twitter
川栄李奈 Instagram
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