11月10日（金）、古坂大魔王が早稲田大学文化構想学部の講義にゲスト講師として登壇。2～4年生約30名の学生に向けて自身のサステナビリティ活動について講義を行いました。
古坂が登壇したのは、早稲田大学文化構想学部の高野教授による「サステナビリティ論」の講義。
これまで、古坂がプロデュースするピコ太郎が、外務省の要請によりSDGs推進大使に任命されたり、古坂自身も国連環境計画 国際環境技術センター（UNEP-IETC）が主導するUNEPサステナビリティアクションのアドバイザーに就任したりと、SDGsの推進活動に積極的に取り組んでいます。
講義では、SDGs推進のパイオニアとして活動してきたこれまでの多くの経験をもとに、古坂が考えるサステナビリティについて、高野教授とトークセッションを行いました。
○○大使ってなにをするの？
これまでさまざまな大使やアンバサダーを務めてきた古坂ですが、そもそも大使とはなにをするのか？と問われると、ラウドスピーカーのような役割と回答。外務省から要請を受けた「SDGｓ推進大使」は、自身がプロデュースするピコ太郎の動画が世界に広まったタイミングで、とにかく世界中に「SDGs」というワードを広めてほしいと依頼を受けた。世界中で話題になったピコ太郎が「SDGs」を広めることで、関心が薄い人にも届きやすいという狙いがあったとか。ただ、自身でもまさかこんなことになるなんて夢にも思っていなかったと話しました。
「海外」は思っていたより「海外」じゃなかった
東アフリカのウガンダ共和国の観光大使を務めたり、インドネシア国際樹立60周年イベントに参加したりと、様々な国を周るピコ太郎の活動に帯同した古坂。そこで感じたのは、日本は「日本と海外」という言い方をすることが多く、日本以外の国をを別軸で考えている人が多いが、そうではなく世界は１つということ。どこに行っても仲良くなれるし、言葉の壁もあまり感じなかったそう。
また、貧しいといわれている国々を訪れた際、隣にいる子どもに食料がないのに、自分が持っている豊富な食料を分け与えずほっといて良いのかと感じ、世界中が協力して取り組んでいこうという「SDGs」の考えに近い感覚を覚えたという。
「教育」が1番の「サステナビリティ」
これまでさまざまなサステナビリティ活動に関わってきた古坂だが、自身の心境に変化を与えたのは、意外にも家族の存在だという。守るべきものができたことで、意識だけではなく世界も変わったそう。育児は1人ではできないし、本当に不自由なことが多い。でもその分学ぶことも多い。子育てをするようになって、生命の尊さと教育の大切さに気づいたという。何かに出会って知識を付けて好きになること、言語でコミュニケーションを取れること、全てが教育。教育を常にしていくという行為が今1番重要。それを勉強できるのが育児だと感じているとのことでした。
最後に「子どもたちは未来。俺なんか。私なんか。と自分を卑下するのではなく、未熟なうちにたくさん花を咲かせてほしい。」とメッセージを送りました。
普段とは違う特別講師を交えた講義に、序盤は緊張していた様子の学生たちでしたが、古坂がマイクを向け積極的にコミュニケーションを取っていくと徐々に緊張がほぐれ、度々笑い声が起こるなど、和やかな雰囲気で進んだ今回の特別講義。
「サステナビリティ」というと難しく捉えられてしまいがちですが、古坂の海外での経験や、育児での実体験を交えたトークにより、「サステナビリティ」をより身近に、そして「自分ゴト化」できた講義になったのではないでしょうか。
講義を受けた学生からは、「子育てを通してサステナビリティへの意識が高まったという古坂さんのお話から、メディアからの情報だけでなくもっと身近な生活の部分でアンテナを張ることができるのだと気づきました。」「体験から学んだことを更なる体験に繋げていくというお話が、とても印象に残りました。その積み重ねが自分の未来を創造すると思います。皆がそのような機会を享受するために、まずは経験と体験が全てであると、強く共感しました。」と感想が届きました。
また、高野教授からは「古坂さんだからこそできるお話を、フラットに学生にも響く形でお話してくださったのがありがたかったです。授業の狙いはサステナビリティを自分ゴト化するということですが、古坂さん個人の生き方とサステナビリティは、とても絡んでいたと思います。古坂さんは、言葉の選び方も話し方も非常に巧みで、授業冒頭のシーンとした教室の雰囲気から、学生たちの笑顔を引き出すことの上手さを感じました。」とコメントを頂きました。
【開催概要】
・日時：2023年11月10日（金） 10:40～12:20
・場所：早稲田大学 戸山キャンパス（東京都新宿区戸山1-24-1）
・登壇者：古坂大魔王
・参加人数：約30人（大学2～4年生）
■エイベックスのサステナビリティ活動紹介動画「教えて古坂大先生！」はこちら
