2026年7月、エイベックス・グループの社員総会「xeva live 2026」が開催された。多岐にわたる事業を展開するグループの社員が一堂に会し、タグライン「Really! Mad+Pure」のもとで取り組んできたこの一年の挑戦と成果を共有する場となった。
MCは、独自の感性と軽快なトークが持ち味のお笑い芸人・音楽プロデューサーの古坂大魔王と、SNS総フォロワー数約150万人の双子のタレント・インフルエンサー、はんなみいなが担当した。
古坂がプロデュースするピコ太郎は、今年「PPAP」10周年を迎える。エイベックスに籍を置き日々クリエイションを続ける3人ならではの視点で社員とのやり取りを交えながら、会場の笑いとともに会は進行していった。
この一年のグローバルな成果
総会の冒頭、エイベックス株式会社 代表取締役社長CEO 黒岩克巳が登壇。社員総会の意義について、社員一人ひとりが年に一度この場で会社全体の事業を共有し、自身の仕事に深い関心と愛情、そして誇りを持つことの重要性を強調。全社員が一体となり、会社の成長を支えることへの期待を表明した。
この一年間の挑戦と成果を振り返り、黒岩は具体的な成功事例を挙げる。
「『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』においてXGがBest Global Hit from Japanをはじめ2部門で受賞。また、『クランチロール・アニメアワード2026』でTVアニメ『ガチアクタ』が最優秀新シリーズ賞など3部門で受賞するなど、本当にグローバルで少しずつ形ができてきている」と、グローバル展開の手応えについて語った。
そして、今後のエイベックスが目指す姿として「全社員が誇りを持てる会社」を掲げ、さらなる高みを目指して日々の挑戦を続けてほしいと社員に呼びかけた。
©裏那圭・晏童秀吉・講談社/「ガチアクタ」製作委員会
挑戦した社員・チームを表彰する
Really! Mad+Pure Award
エイベックスが掲げるタグライン「Really! Mad+Pure」の精神を体現し、挑戦と成果を上げた社員・チームを称える『Really! Mad+Pure Award』。今年も「最優秀個人賞」「最優秀チーム賞」「ルーキー賞」の3部門で、社員・チームが表彰された。
ルーキー賞には、SNSを軸とした新たなプロモーションで成果を上げた新人プロデューサーが選出された。最優秀チーム賞には、マネジメント・制作・プロモーションが一体となってアーティストの価値最大化に取り組んだアイナ・ジ・エンドのチームが選ばれた。また、最優秀個人賞には、そのプロジェクトを牽引し、アーティストと真摯に向き合いながら成果を生み出した社員が選ばれた。
ルーキー賞受賞社員
最優秀チーム賞受賞社員
最優秀個人賞受賞社員
授賞式の最後には、エイベックス株式会社 代表取締役CFO 林真司が総評を行った。
受賞者一人ひとりの挑戦を称えるとともに、「アーティストの魅力にスタッフ自身が心から感動し、その魅力を信じて一生懸命働くことが、結果につながる。これがエンタテインメント業界の仕事の一番の醍醐味だ」と語り、作品やアーティストへの純粋な思いこそが成果を生み出す原動力であると述べた。
さらに、「それを誇りに思って仕事をして、楽しんでもらえたら最高だ」と、エンタテインメントビジネスならではのやりがいや魅力について言及。受賞者だけでなく、日々それぞれの現場で挑戦を続けるすべての社員へエールを送った。
最後に、「引き続き日本を代表して世界に打って出るような作品を、次から次へと継続して生み出してほしい」とグローバルな挑戦への期待を示し、『Really! Mad+Pure Award』は締めくくられた。
トークセッション:
エイベックスの4つのIPと北米事業
授賞式に続いて、トークセッションのパートがスタート。「IP × グローバル戦略」をテーマに、4つのIPと北米事業に焦点を当て、各担当者が登壇した。MC3人とのパネルトークのかたちで、それぞれの戦略や取り組み、現場ならではのエピソードが語られた。
ここでは、トークセッションで語られたIPを紹介する。
映画『SAKAMOTO DAYS』
©鈴木祐斗/集英社 ©2026映画『SAKAMOTO DAYS』製作委員会
映画『SAKAMOTO DAYS』のトークセッションでは、「人気漫画の実写映画化の魅力と実現までの歩み」をテーマに語られた。
セッション内では、作品が持つストーリーの面白さや世代を問わず楽しめる魅力に加え、監督やキャスト陣とともに実写化を実現するまでの経緯が紹介された。さらに、エイベックス・マネジメント・エージェンシー所属の生見愛瑠と山谷花純の出演やSnow Manが担当した主題歌など、エイベックスが関わった取り組みについてのエピソードも共有された。
とんがり帽子のアトリエ
©白浜鴎/講談社/「とんがり帽子のアトリエ」製作委員会
『とんがり帽子のアトリエ』のトークセッションでは、「世界中の注目を集めるファンタジー作品のグローバル展開」が語られた。
セッション内では、国際的な漫画賞を受賞してきた本作の王道ファンタジーとしての魅力や、海外のアニメファンからの反響について紹介。また、国内外で連動した先行上映イベントや各国での宣伝施策など、世界に向けて作品を届けるための取り組みが共有された。
アイナ・ジ・エンド
アイナ・ジ・エンドのトークセッションでは、「ソロアーティストとしての挑戦と今後の展望」をテーマに、これまでの活動やグローバル展開に向けた取り組みについて語られた。
セッション内では、国内外でのライヴパフォーマンスやメディア出演など、これまでの活動の歩みが共有された。また、アジアをはじめとする海外市場を見据えた今後のビジョンについても語られた。
XG
XGのトークセッションでは、「世界基準で進化を続けるXGの歩み」について語られた。
セッション内では、ワールドツアーや海外の大型音楽フェスへの出演、アワード受賞など、これまでの海外での活動が振り返られた。また、クリエイターとの楽曲制作やアルバムの反響、ブランドとの取り組みに加え、メンバーとスタッフが一丸となって「世界」を見据えて表現し続ける姿勢が共有された。
Avex Music Group LLC
そして、トークセッションの最後のパートでは、Avex Music Group LLCのブランドンCEOが登壇。
6月に発表されたBillboard Global Power Playersにおいて、黒岩とともにGlobal Growth Awardを受賞したことを報告した。
<登壇>
Brandon Silverstein(Avex Music Group LLC CEO)
ブランドンCEOは、自身の音楽ビジネスの原点について、14歳でハウスミュージックに夢中になった体験から語り始め、その後、自身で1,000人規模のパーティーや、大学時代にはインディアナ州の農場でフェスを立ち上げるなど、若くしてイベントプロデュースの経験を積み重ねてきたことを紹介。そうした経験からやがてマネジメント会社S10 Entertainmentを立ち上げ、Jay BrownやJay-Zらとの協業を通じてキャリアを築き上げてきた。
さらに、日本文化で気に入っている事として、「日本のレコードバーやレコードショップが気に入っている。昔のジャズレコードやアニメ音楽のレコードを掘りながら、素晴らしい時間を過ごすことができる」と語った。
昨今のAMGLは、会社として初となる所属作家 Kamal Wilsonのグラミー賞受賞に続き、Bruno Marsとの独占的な世界音楽出版管理パートナーシップ、音楽カタログ投資プロジェクトなど、さまざまな取り組みを開始している。またブランドンCEOは、今後のグローバル展開において「One Avex」という考え方の重要性にも言及。日本だけでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、ラテン・アメリカなど、世界各地のチームがこれまで以上に連携し、「一つのチーム」として力を合わせることで、エイベックスのアーティストが世界的なスターへと駆け上がるチャンスをさらに広げていけるとの考えを示した。
所属アーティストによるライヴステージ
例年、「xeva live」では所属アーティストによるライヴステージが行われる。今年はPGとONE OR EIGHTの2組が登場した。
まずステージに登場したのは、TikTok総再生回数3億回超、男子7人・女子7人で構成されたヴォーカル&ダンスカンパニー、PG。
昨夏の地上波初披露をきっかけに広く知られるようになった『BANABANA』と、発表されたばかりの『SUPERSTAR』の2曲を披露した。
続いて登場したのは、日本を拠点にグローバルに活動する8人組ボーイズグループ、ONE OR EIGHT。『TOKYO DRIFT』をはじめ、計6曲のパフォーマンスを披露した。
曲間のMCではメンバーのMIZUKIから、エイベックスへの愛と感謝の言葉が。
「僕たちONE OR EIGHTはこれからもエイベックスの一員として世界への挑戦を続けていきます。普段僕たちを支えてくださっているエイベックス社員の皆さんがいるからこそ、僕たちはこうしてパフォーマンスができていると思っています」
2組のパフォーマンスに、会場は大きな歓声に包まれた。
社員総会を終えて:
日々の積み重ねが未来を創る
総会の締めくくりには、エイベックス株式会社 代表取締役会長 松浦勝人が登壇。「毎年いろんな可能性を感じる」と述べた。約40年前に会社を立ち上げた当時を振り返り、「お金もないし、何にもないところから始まった会社が、一歩ずつアーティストを作り出し、それを売るという繰り返しでやってきた結果、こんなにたくさんの社員がいる会社になった」と、地道な「積み重ね」が今日のエイベックスを築き上げたことを強調した。
「ただ、僕はそんなに“いい会社”になってほしいとは思っていなくて。“いい会社”になった途端にエイベックスの良さがなくなってしまうんじゃないかと思うこともある」と、独自のエイベックスイズムへのこだわりも覗かせた。
一方で、各IPの発表を聞き、「それを世界中に広めていくことに改めて夢を感じた」と語り、「ここ数年は“やりきった感”を感じてもいたが、今日の発表を聞いて元気になった。これからみんな頑張りましょう」と、社員に呼びかけ、「xeva live 2026」は幕を閉じた。




