エイベックスは、エンタテインメントを提供する事業そのものを通じ、サステナビリティ活動に取り組んでいます。
エイベックスビルには、環境負荷やランニングコスト低減のためのさまざまな最先端の技術を採用しています。まず日射負荷の大きい南側は窓を小さくして、室温の上昇を防いでいます。東西面は床から天井までガラス張りにしていますが、太陽の光だけを透過して熱は遮蔽する特徴があるLow-E複層ガラスを採用しています。このガラスは特殊な金属膜がコーティングされており、熱の移動を空気層で防ぐことで、空調効率を高めています。さらに窓廻りにはエアバリアファンを設置し、熱くなった空気を下から押し上げ、天井裏にある高顕熱効率型室外機と結ぶことにより省エネの性能向上を実現しています。また、東京ガスグループが提供しているエネルギーマネジメントサービス「ヘリオネットアドバンス」を導入しています。「ヘリオネットアドバンス」は、2019年度省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しており、遠隔自動制御により人手では難しいきめ細かな設備運用を実現し、エネルギー設備の更なる省エネ運用を可能にしたサービスです。
プリントボリュームの推移
エイベックスビルへの移転後は、個人及び部署のロッカーサイズを最小限にし、書類等のデータ化を推進しています。特にペーパーレス化には注力しており、ほとんどの従業員がノート型のPCで作業を行い、会議資料は全てモニター上で完結できるようにしています。なお、取締役会等の役員会においても同様で、会議自体もテレビ会議で実施、役員会資料もペーパーレス、承認作業も電子承認で実施しています。その結果、2016年から2019年の4年間で、社内における紙の使用量を約半分まで削減することができました。今後は、カーボン・オフセット製品の導入等の施策を推進し、環境に配慮した活動を実施していきます。
「AVEX&HIROTSU BIO EMPOWER LLC.」が社会活動をサポートしている小児がん基金「一般社団法人 Empower Children」は、株式会社朝日新聞社と共同主催によるチャリティーイベント「LIVE EMPOWER CHILDREN 2020」を、2020年2月15日の国際小児がんデーに合わせて開催しました。「LIVE EMPOWER CHILDREN 2020」は、アーティストが小児がんの子供たちを音楽で元気づけるチャリティーイベントです。当日は来場いただいた約3,500人に、11組のアーティストがパフォーマンスを披露しました。また、会場に来られない子供たちのために、ライヴの模様を一部の小児がん拠点病院へ同時配信するパブリック・ビューイングも実施しました。
プロジェクトチーム決起集会2019
「知って、肝炎プロジェクト」&「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクト特別講演イベント
当社は、警察庁の特殊詐欺被害防止に向けた広報啓発活動「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチームに、エイベックス・マネジメント株式会社所属の「飯豊まりえ」「川栄李奈」が参加させていただき、他の芸能界で活躍されている方とともに、幅広い世代への働き掛けを行うための広報啓発活動に取り組んでいます。活動内容としては、広報啓発用ポスターや動画の制作、全国各地で開催されるイベント等に参加しています。
知って、肝炎プロジェクトミーティング2019
肝炎啓発資材「エコバック」
「知って、肝炎プロジェクト」は、肝炎に関する正しい知識や肝炎ウイルス検査の必要性をわかりやすく伝え、あらゆる国民が肝炎への正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に向けて自ら積極的に行動していくことを目的とした「肝炎対策国民運動事業」として啓発活動をしています。肝炎は、健康に対し驚くべき損害をもたらすにもかかわらず、いまだに認知度が低く、多くが診断されず治療も施されていないという疾患です。世界保健機関(WHO)は、2010年に世界的レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として、7月28日を「World Hepatitis Day(世界肝炎デー)」に制定。日本でも7月28日を「日本肝炎デー」と定め、厚生労働省 肝炎対策国民運動 特別参与の杉良太郎氏をはじめ、多くの大使・スペシャルサポーターとともに啓発活動を推進しています。当社グループでは、話題性のある動画「知って、肝炎で健康家族」やポスター・チラシ、肝炎啓発資材「エコバック」の制作のほか、PRイベントの開催や表敬訪問、スペシャルサポーターによる広報活動、サイトリニューアル等でプロジェクトをサポートしています。
当社グループは、中長期的な成長を実現するために、強いIPの創造に向けてアーティスト・タレントの発掘・育成及びゲームと連動したアニメ作品の企画・開発、テクノロジーを活かした新たなビジネスの追求、海外において自社IPを用いたイベントを開催する等、国内外の有望なパートナーとの連携による事業開発を進めてきました。
中長期的な成長を実現するための改革を推進していくにあたり、株主の皆様ほか、ステークホルダーの方々のご期待とご信頼に応えるためには、より強固なコーポレート・ガバナンスの構築が必須であると考えています。
的確な経営の意思決定、迅速かつ適正な業務執行及び充分なモニタリングが機能する経営体制を構築し、あわせて企業倫理の維持・向上を図っていくことが、当社グループのコーポレート・ガバナンスの基本的な考え方です。
なお、当社は、2020年6月26日開催の第33期定時株主総会の決議により、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しました。監査等委員を取締役会の構成員とすることで、取締役会の監督機能の実効性の確保とコーポレート・ガバナンス体制の更なる強化を図るとともに、取締役会の業務執行決定権限の一部を取締役に委任することにより監督機能と業務執行の分離を図ることで、迅速な経営意思決定を行い業務執行の機動性向上を目指します。