株主・投資家の皆様へ Online Report

2022年7月1日付の事業再編に伴い、報告セグメントの一部を変更しており、当第2四半期より新セグメントにて情報を開示しています。

音楽事業は、ライヴやマネジメント、Eコマースが好調に推移したこと等により、増収増益となりました。
アニメ・映像事業は、映画「おそ松さん」が貢献したこと等により、売上高は増加したものの、売上原価の増加、販売費及び一般管理費の増加もあり、営業利益は前年同期と同水準となりました。
デジタル事業は、映像配信の会員数減少等により、売上高は減少したものの、販売費及び一般管理費が減少したことで、営業利益は増益となりました。
その他の事業は、サウジアラビアで当社グループプロデュースのアニメイベントを実施したこと等により、増収増益となりました。

中期経営計画「avex vision 2027」では、「マネジメント」「レーベル」「ライヴ」「アニメ・映像」を注力領域と位置付け、4つの主要施策を推進しています。

2023年3月期 第2四半期は、事業環境の改善により当初の想定を上回る実績となっていますが、より大きなヒット作品を生み出し、長期的にエンタテインメント企業としての成長を続けていくためには、更なるIP*投資が欠かせません。より積極的な投資を継続し、グローバルIPの開発、育成の早期実現、そして2027年3月期の営業利益150億円という目標の確実な達成を目指していきます。
*IP=Intellectual Property（知的財産）

中期経営計画「avex vision 2027」の実現に向けて新たな人事制度を導入しました。

■エキスパート制度 アーティストの育成・楽曲提供・宣伝戦略の管理などを行うA&Rや、アニメ・映像の制作などを行う映像クリエイター等の、特に高い専門性やスキルを持つ人材に対して弾力的な報酬を掲示できる制度です。従来の採用基準では獲得が難しかった人材も、幅広く交渉を進めることが可能になり、外部からの優秀な人材の確保を進めています。また、この制度を社内にも取り入れることで、プレーヤーとしてのキャリアを提示し、優秀な人材の流出を抑制することにも寄与すると考えています。

■インセンティブ制度 全社対象の賞与に加え、各子会社・事業部レベルでの目標を超えた分に対してインセンティブを与える制度です。各子会社・事業部が中期経営計画「avex vision 2027」の実現に向け、モチベーション高くコミットしていく体制を整備しました。

エンタテインメント業界は、優秀な人材が財産であると考えており、今後も人的資本に対する投資や体制構築を継続していきます。

エンタテインメント企業として「サステナブルな社会」の実現に向けて責任を果たすべく、3つの主要テーマと7つの個別項目からなるマテリアリティを特定し、サステナビリティポリシーとアクションプランを策定しました。

当社は、サステナビリティ推進を目的とした専門部署の設立をはじめ、エンタテインメント企業の強みを生かした「サステナブルな社会」の実現に向けた普及・啓発、次世代との協業と社会経験の提供、地域・コミュニティとのパートナーシップ強化、次世代型スマートライヴの推進等を通じて、サステナブルな社会の実現を目指します。

好調な上期業績を踏まえ、2023年3月期の通期業績予想を営業利益40億円（前期比54.9%増）、親会社株主に帰属する当期純利益は33億円（前期比258.8％増）へと上方修正しました。なお、下期については上期と比較するとパッケージのリリースやライヴの開催が減少すること、また中長期的な成長のためのIP投資を加速させるため、上期対比での利益は減少する見通しです。

株主還元については、連結配当性向35%以上、年間配当金の最低水準50円という配当方針を掲げており、当第2四半期の配当金を1株当たり25円とし、期末の配当金も25円（年間配当金1株当たり50円）とする予定です。